ヒキコモリータの生き抜く途

(旧ブログ名 イタリアなのにひきこもり) 

心のこと

命日

5月は父の命日 6月は義父の命日 とにかくいつもより涙が流れる2ヶ月間 二人の父は愛に溢れる人だった 優しかった もう一度会いたいな、お喋りしたいなと心底思う きっと彼らは私達の生活をお見通しなんだろな。 そう考えると少しホッとする 父が亡くなった知…

諦め

4月末で仕事を辞める 14ヶ月夢中で働いた 初めて経験する職種、異国で60歳前にして色々なことを学んだ 円安で少しでもユーロが稼ぐことができるのは有難いことだった しかし、体力の限界 身体が悲鳴を上げた 諦めるしかない この感覚はなんとなく懐かしい 14…

別れ

この記事は一年前のFesta della donna直後に書いたもの あまりに辛くて公開しなかった 一年経って下書きから引っ張り出した 友人が他界した 名前はジャンニ、64歳だった 彼は我が家の隣にある八百屋さん兼酒屋さんのお兄ちゃん コロナ前は毎日のように通うBA…

荒れる一年

荒れる一年は早い 昨年4月、私は正式に職を得た それと同時に2月から不穏な状況であった夫の勤務先がとうとう倒産した 夫は完全にアルコール依存症となり、朝からお酒を飲み、私が帰宅する時刻には完全に人格が変わっていた 一度お酒を飲み始めると止まらな…

褒美

ランキング参加中ライフスタイル 4月も一ヶ月仕事を終えた 2月に面接を受け、翌週から試し勤務があり、4月に正式契約となった 初めて経験する職種、イタリアでの通勤は初体験でバス通勤も緊張の連続 一日、一週間、一ヶ月の単位で仕事終わりにホッとする 4月…

始動

昨年、2022年1月にブログ更新をした後、戦争が始まった 私は乳癌検診で治療が必要と診断され、手術も終えた その間、父が天国へと旅立った 父の旅立ちと手術日程がほぼ重なり、その後、コロナに感染したことから日本に帰国することができず、父を見送ること…

自由

今朝、夫を送りだした後、二度寝をした 9時に目覚め「あ~なんて自由なんだろう」としみじみ思った 1月26日から27日に日付変わった午前零時 盛大な花火の音が20分ほど続いた ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の被害者を追悼する花火だ この街に住んでいるユ…

激変

最後に書いたブログから私の生活は激変した 夫の職場が変わり、生活が変わった 父が入院し、もう会えない、話せないとわかり、考え方が変わった 切なさから家の中でトレーニングを始め、体が変わった 何から何まで変わった 私が変わると夫も変わった 驚くこ…

気力

いつからだろうか 気力が全くない 一ヶ月以上家から出なかった 出来る事ならずっとベッドに入っていたかった 「明日朝、目覚めなければいいのに」と罰当たりなことを何度も思った 体調が優れないこと 心の支えになってくれていた父の調子が悪くなり、突然電…

夫と24時間一緒に過ごす生活が一年以上続いている 今では週に一度ほど買い物に行く時と通院する時以外は二人で家にいることが日常になった 夫婦そろって「ひきこもり」 一年前は毎日のように口喧嘩をしていた 二人ともストレスが溜り続け、イライラし、家の…

卑屈

私は卑屈だ 心底恥ずかしい 日本にいる時はとにかく周りが羨ましかった みんなそれぞれに苦労しているとわかっていても、羨ましかった 大学に通う同級生を見て、どうして私はすでに働いているんだろう 結婚した友人を見て、どうして私は結婚できないのだろう…

先日、脳MRIを受けながらふと気付いた 私は「今」に集中していないことを イタリアで暮らし始めてからとめどない不安に襲われる コロナ禍においてその傾向が強くなった コロナへの不安 「病院に入ってしまったら生きて家に帰られる?」 「 夫がコロナになっ…

8月はどうしても涙の量が増える 遠い故郷、曾祖父母、祖父母の人生、日本の家族、そして戦前、戦中、戦後生き抜いた全ての人達へ思いを馳せる 私の祖母は一度目の夫、再婚相手(一度目の夫の弟)共に戦死している 8歳年下の義弟が「出征する前にどうしても祖…

土台

ご無沙汰すぎる程、ご無沙汰しました。 そろそろ日常に戻ろう! この一ヶ月、一体自分に何が起こったのか?と思うほど何かが崩壊し、何かが生まれた。 意識が大きく変わり、それと同時に周りが変わった。 ...ように思う。 きっかけは一枚のプリント。 スーパ…

決別

実を申しますと...の話。 昨年末、体調を崩した時、精神状態が追い詰められ、これでは堪らん!と思い、勇気を出して決別したことがある。 それは、不要な人間関係。 昨年から上階のマリナ叔母さんや近所のダリアにひつこく呼び鈴を押され、対応してきた。 必…

年末

12月に入り、心の底がキリキリと痛む回数が増えた。 毎日、何度も痛む。 何度も涙が流れる。 「日本が恋しい」ただそれだけ。 かといって、日本に帰りたいわけではない。 単純に恋しい。 毎年、年末になると自暴自棄になっていたが、皆さんのブログのおかげ…

寿命

先日、アパートに来た軍警察、消防、救急の事情説明が軍警察の方が来て行われた。 最上階で暮らしている女性が飛降り自殺を試み、その下に住んでいるジョバンナおばぁさんが説得に向かい、彼女を引きとめる際に負傷し、救急搬送された後、女性は保護された。…

疲労困憊

今週は親戚が集まり話し合いをした。 それぞれの弁護士も立ち会って、少し大掛かりなものだった。 私はイタリア語がキチンと理解できないので、話を聞いているだけだったが、このような会合の後、夫を通して説明を受けても理解、納得できず夫婦喧嘩に発展す…

蒼氓

夫婦ともに疲れすぎて心が荒れている。 昨日は早々にベッドへ行き、とにかく横になった。 今朝、4時半に起きて、病院に差し入れするお弁当を作りながら、今日が来たことを感謝した。 コロッケを揚げながら、昨日ポイされたコロッケ達に謝った。 夫が食べなく…

離婚

私は10数年前の9月に離婚した。 兄弟はみんな、9月に結婚式を挙げ、二人とも30年以上結婚生活を続けている。 両親も間もなく結婚60周年を迎える。 私は再婚し、今年でまだ6周年。 離婚がなければ再婚がなかったので、離婚の日は忘れられない。 毎年、心晴れ…

失恋

今年の春、友人の娘が失恋した。 5年間付き合った。 夏のバカンスも3回、家族全員+彼氏で過ごしていた。 しかし、彼が他の女子と恋に落ちた。 彼女は、ショックで学校にも行けなかったが6月に高校を卒業し、彼と毎日顔を合わすことがなくなり、少しずつ元気…

目標

イタリアで暮らし始め、ただ「生きる」「生き抜く」ことだけが目標だった。 「ベッドから出る」「言葉を発する」ということだけでも精一杯の年月を過ごした。 数年経過し、ようやく具体的な目標を設定しようと思う。 友人には孫が生まれているという年なのに…

距離感

夏目漱石が草枕の冒頭でいっている。 「智に働けば角がたつ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は生きにくい」 先週、激しいホームシックが私を襲い、しばらく心にシャッターをおろして家族以外と話さなかった。 それは、紛れもなく自…

ホームシック

今日、突然ホームシックに襲われた。 まるで雷に打たれた感じ。 とにかく日本が恋しい。 イタリアは記録的な暑さでみんなイライラしていて、イタリア人の自分勝手さが3割増しになっている気がする。 バカンスに出かける前の人はイライラ。 バカンスから帰っ…

くさくさ...

今月に入って、気がくさくさしている。 情緒不安定で自分の感情に振りまわされて、沈んだり、怒ったり、笑ったり、泣いたりで勝手に疲れて、夏風邪にまでムカついて... 古代ローマの詩人ユヴェナリウスの言葉、 「健全なる肉体の中に、健全なる心」=「健全…

昨日も午後からベッドで眠り続けた。 よく眠った。 ちょっと厄介な情緒不安定さ。 焦らずボチボチ改善していこう。 「心」というのは初めて感じた時からその状態を表現する、口にする時までの瞬間に、自分でも気づかないうちに変化している。 これが思考癖と…

人生後半になるまで母の愛を素直に受け取ることができなかった私。 恥ずかしい。 イタリアに来てからも、母からの叱咤激励、様々な発言に 「お母さんのように、両親から離れず、ずっと両親と一緒に生きてきて苦労のない人には、私の苦労がわかるはずがない。…

引き金

何が引き金になったのだろうか。 突然、涙が溢れる。 更年期であることは確かだけど、こんなことになるの? 掃除をしながら涙を流し、お料理を作りながら泣き、何が何だかわからない。 淋しすぎて、残業になった夫が何故か憎らしい。 郵便配達の人が鳴らすド…

見栄

私は見栄っ張りだ。 それ故、お金が貯まらない。 それどころか日本に住んでいる時は借金だらけだった。 身の回り品、化粧品など様々なブランド物を購入していた。 独身時代に住宅ローンを組んでマンションを購入したこともある。 本当に借金まみれ。 イタリ…

腑抜け

イタリアに住み始めて私は見事に腑抜けになった。 イタリアに来るまで家族、友人と楽しく時間を過ごせ、信頼関係を築けたのも全て言葉が通じるおかげ。 イタリアに来てから、状況が一変した。 勉強したつもりのイタリア語は全く通じず、腑抜けになった。 そ…