2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
イタリアで生活していると「謙遜」という言葉は全く意味がない。 日本人が謙遜の中に感じる「美」など「知ったこっちゃない」という感じ。 長年、日本に住んでいた夫でさえそうなのだから、イタリア人に「謙遜」を理解してもらおうとは思わない。 今年2月ま…
外国で毎日家にいると日本の「愛」が恋しくなる。 ドロドロした「愛」ではなく、清潔で単純な「愛」。 読者登録させていただいている皆さんのブログや米朝さん、市原悦子さん、歌舞伎を楽しむ。 そして、私の大好きなラジオ番組「安住紳一郎の日曜天国」を聞…
8月26日、15年程前、酔っ払って警察にお世話になった。 当時、離婚調停中だった。 この日は、元夫の浮気が発覚した日。 元夫は夜勤だと言っていた。 翌朝、実家の父が病院に搬送され、携帯を職場で使えない状況の夫に、緊急で連絡するために職場に連絡し、夫…
先日、夫と自衛隊音楽祭のYouTubeを見てる時、夫が言った。 「呑気だなぁ~」と。 2005年まであったイタリアの徴兵制度。 銃を持ち、厳しい訓練を受け、集団生活に耐えた夫にとっては自衛隊の歌姫の存在が不思議に思えたらしい。 なので、そんな言葉が自然に…
イタリアは感情豊かな言葉が多い。 「アモーレ(愛)」、「テゾーロ(宝物)」という愛情豊かな言葉は聞いていて微笑ましいが、汚い言葉も多い。 私の周りだけかもしれないが、彼らはどちらの言葉も簡単に発する。 私の事を「アモーレ」「テゾーロ」と呼び近…
夫は、毎朝6時に家を出て、13時頃戻り、また16時くらいに出勤し夜中まで仕事。というスケジュールで一週間を過ごす。 昨日、夫の仕事は午前中のみで終了。 午後からの時間を、夫は楽しみにしていた。 「アペリティーボに出かけようか」な~んて言っていた。 …
最近、入眠時に市原悦子さんの朗読や「日本むかし話」を聞いている。 日本の文化や風習を思い出し、人として大切なものを改めて学んでいる。 ほのぼのと心地良く眠りにつけることが多い。 数日前、それでも眠れない日があり、YouTubeを色々と検索していた。 …
この国で生きる覚悟はできても自信はない。 時間が経てば経つほど自信が無くなっている。 もう、割り切るしかない。 昨夜、私達夫婦とバカンスに出かけていない独身男性2人の合計4人で食事に出かけた。 みんなの会話が全く理解できない。 早い!早い!「ちん…
今日は夫の休日。 朝ゆっくり過ごし、リラックスした一日だった。 お酒をたらふく飲んだ私達は日本の音楽を二人で心地よく聞いた。 さだまさしさんの案山子。 北島三郎さんの祭り。 平井堅さんの大きなのっぽの古時計。 美空ひばりさんの「川の流れのように…
イタリアは聖母マリア被昇天の為、休日。 日本は終戦記念日。 衷心より祈りを捧げる日。 その気持ちとは裏腹に慌ただしい一日が始まった。 夫は5時に起き、6時に家を出る。 夫を送り出した私は、洗濯、掃除を一気に済ませる。 いつもはいい加減に諦める掃除…
終戦記念日。 毎年この日になると思う。 私は生きている。食べるものもあり、布団の上で眠っている。 なんて有難いことだ。 夫を戦争で失った祖母に戦没者慰霊祭を見ながら話したことがある。 「罰当たりだけど、死にたくなる時がある」と。 祖母は「そう思…
滝川クリステルさんがご結婚されたニュースを見て、イタリアに住み始めた頃に違和感を感じた、イタリアテレビアナウンサーの個性の強さを改めて実感した。 日本のアナウンサーやニュースキャスターは、男女とも美しい顔立ちのアナウンサーの方が多く、容姿、…
イタリアに住んでいると、ちょっとした一言で気分が良くなることがある。 今日、19.99ユーロの買い物をした。 20ユーロ紙幣を出したら、レジの方が「0.01ユーロ(1.2円ほど)のお釣りですが、小銭が足りないので、0.01ユーロ多めに払ってもらってもいいです…
数年前に亡くなった祖母は「夢みたい...」が口癖だった。 祖母はいつも何事にも感謝し、感動していた。 初めてPizzaを食べた時に「夢みたいに美味しいね」 初曾孫が成人式を迎えた日に「立派になって...夢みたい」 私が老人ホームに顔を見に行ったら「会いに…
昨夜、徹夜をした。 大晦日をのぞいて、徹夜したのは何年ぶりだろう。 本当に久しぶり。 昨夜夕食後、ごろごろしながらイタリア語の文法書を読んでいた。 一点、わからないところが解決すると、どんどん面白くなり、復習し始めると頭がハイテンションになっ…
昨日、このアパートの清掃業者もバカンスの為、ピンチヒッターの業者が入った。 私が外出から帰ってくると、アパートの玄関でピンチヒッターの方々が困っていた。 「清掃業者の者ですが、お水を汲む場所の鍵を本来の業者から預かっていません。住人の方から…
街に出ようとバスに乗り、そして、トラムに乗る。 扉は自分でボタンを押さないと扉が開かない。 ボタンを押してトラムに乗り込み、座ろうと思うが、足が地面につかない席がある。 余程の体格でないと、足が地面につかない。 私が座ると足がブラブラする。 と…
イタリアで暮らし始め、ただ「生きる」「生き抜く」ことだけが目標だった。 「ベッドから出る」「言葉を発する」ということだけでも精一杯の年月を過ごした。 数年経過し、ようやく具体的な目標を設定しようと思う。 友人には孫が生まれているという年なのに…
ようやく、ジメジメ、くさくさしている自分に嫌気がさしてきた。 この数週間、暗かったぁ~ 笑顔が消えてしまっていた。 笑おうと思っても、動こうと思っても、何もかもがウジウジした。 そんな時には、いい「気」が流れないということを目の当たりにした。 …
夏目漱石が草枕の冒頭でいっている。 「智に働けば角がたつ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は生きにくい」 先週、激しいホームシックが私を襲い、しばらく心にシャッターをおろして家族以外と話さなかった。 それは、紛れもなく自…