ヒキコモリータの生き抜く途

(旧ブログ名 イタリアなのにひきこもり) 

見栄

私は見栄っ張りだ。

それ故、お金が貯まらない。

それどころか日本に住んでいる時は借金だらけだった。

身の回り品、化粧品など様々なブランド物を購入していた。

独身時代に住宅ローンを組んでマンションを購入したこともある。

本当に借金まみれ。

イタリアに来る前にマンションを売り、ブランド物は買い取ってもらい、カードローンをある程度清算した。

それでもまだ残っている...あ~大変。

それらが本当に必要な物だったのだろうか?

今現在、それらが手元になくても生きているのだから本当に必要なものではなかったのだろう。

なんという愚か者だ。

全ては見栄から生まれたもの。

友人、恋人、同僚、世間の人達、そして家族からも成功者だと思われたかった。

虚飾。

小さい時から、何をしても続かない、泣き虫で、精神力が弱く、努力をしない人間と思われているのが嫌だった。

お見合いを何度も経験し、10回目くらいになった時、もう断られたくないから、傷つきたくないから最初から自分が一番になれない既婚者と気軽な恋愛で充分だ。と思ったことさえある。

結果的に自分を追い詰め、最悪なことになってしまい、自分が困っていた。

イタリアで暮らし始めてから、見栄を張ることがなくなった。

親、兄弟、親友、親戚に本当に大変な生活を送っていることを正直に伝えている。

そして、命が尽きるまで夫と離れたくないと伝えている。

日本にいる時は、夫と離れて暮らすことも仕事のためなら仕方ない。と見栄をはっていた。

それほど、自分は重要な仕事をしているのだと威勢よく言っていた。

結果、自分を追い詰め、傷みつけていたのだ。

見栄なんていらない。意味がない。

とにかく自分と家族に正直に生きよう。

そうしなければ、お金も時間も、そして、人生そのものを無駄にしてしまう。

 

もうすぐ夫の誕生日なので、何とか自分の稼ぎで食事をご馳走したかった。

3ヶ月前の目標にしていた。

しかし、残念ながら食事に行ける程の金額を稼げなかった。

今までは、それでもクレジットカード払いで食事に行き、プレゼントを購入していた。

今年は、夫に正直に話した。

「目標が達成できず、今はケンタッキーにも行けない。食事はもう少し先でいい?」

夫は「楽しみにしてるよ~クリスマスと一緒にしよう~♪」と大笑いしていた。

あと半年でクリスマスがやって来る現実に腰を抜かしそうになった...

ひぇ~!!!!

Grazie!!! Smile!!!