ヒキコモリータの生き抜く途

(旧ブログ名 イタリアなのにひきこもり) 

生きる

終戦記念日。

毎年この日になると思う。

私は生きている。食べるものもあり、布団の上で眠っている。

なんて有難いことだ。

 

夫を戦争で失った祖母に戦没者慰霊祭を見ながら話したことがある。

「罰当たりだけど、死にたくなる時がある」と。

祖母は「そう思っても生きてるのは有難いねぇ~」と言った。

「うん、うん」と言い納得したつもりだったけど、ちゃんと理解したのはイタリアに嫁いでから。

 

祖母が大好きだったアイスキャンディー。

小さい時から、夏になると祖母は大好きなあずきバー、私はホームランバーを食べながら、よくおしゃべりをしていた。

さすがにイタリアでは、あずきバーもホームランバーもないけど、アイスバーを食べると祖母を思い出す。

「生きる」を実感するには活動、行動、仕事をしなければいけないと思っていた。

昨年から一週間に一度か二度しか家から出ず、会話もほとんどしない私。

生きているし、自分を貶める事がなく、心が落ち着き穏やか。

「生きる」のがこんなに穏やかだと感じたのは、初めてかもしれないな。

本当に有難いなぁ。

 

Grazie!!! Smile!!!