イタリアなのにひきこもり

食いしん坊ひきこもり主婦@Italia  

必死

昨日、役場に行く用があり、街に出た。

幸いお天気もよく、とても気持ちよく散歩気分で街をぶらぶらした。

ぶらぶらしているとトイレに行きたくなり、小さな百貨店に入る。

百貨店の最上階6Fにしかトイレはないので、エスカレーターで上がっていく。

すると目に入る眩しい夏服や水着。

手に取り、眺め、日本での買い物生活を思い出す。

どうしてあんなに欲しい物が一杯あったのだろう。

どうしてあんなに簡単に買っていたのだろう。

今はトイレに行くだけでも一苦労の国に住んでいるので、生きるだけで精一杯。

買い物をしてその紙袋を持つだけでもストレスになる。

うかうかしていると、簡単に奪われてしまう。

マークされたら、どこまでもしつこく付きまとわれる。

また、どこかに買い物した物を置き忘れた場合、出てくることはないだろう。

大袈裟かもしれないが、家に帰るまで必死で荷物を守らなければならない。

 

用を足し、夫との待ち合わせまで広場で時間を過ごす。

ジプシー達が観光客に紙コップを持ってお金をねだっている。

アイスクリームを買った観光客がお釣りの小銭をポケットに入れようとした瞬間、ポケット近くに紙コップをかざす。

アイスクリームに気を取られている彼は、驚いて手がブレる。

その瞬間に自分に当たっただの、アイスが手にかかったなど、文句を言って、どこまでもひつこく彼にからみつき、お金をもらっていた。

その後、私達のベンチのところに来て紙コップを揺らす。

私の前だけを素通りした。

となりの観光客も苦笑。

手ぶらでダメージジーンズのアジア人は「同業者」に見えたのかもしれない。

身を守ることへの必死さが全身からかもし出ているのかもしれない。

私がにやついていると、夫がやってきて状況を話すと大爆笑していた。

 

必死さとは無縁に思える美しい街。

現実は厳しい。

Grazie!!! Smile!!!