イタリアなのにひきこもり

食いしん坊ひきこもり主婦@Italia  

一文無し

現在、私は見事に「一文無し」

しかしながら、稼ぎがあった頃よりもお金に対するストレスはない。

稼ぎがあると稼いだ分、あるいはそれ以上に消費欲に支配されていたから。

 

週に2、3回行くスーパーも夫から20ユーロもらって行く。

昨日も食糧、お酒の買い出しにスーパーに行った。

ビール、ワインを大量に買い込み、お釣りは1ユーロに満たなかった。

 

家を出る時は曇り空だったのに、スーパーを出るころには雨が降り出していた。

両手に荷物を持ち、パーカーのフードを被ろうとした時、スーパーの出口で傘やティッシュなどを売っている顔なじみの男性と目が合った。

国籍はさっぱりわからないが、いでたちから想像するとアフリカから来ている労働者か移民者だろう。

いつもスーパーの出口で挨拶をする。

彼が言った。

「シニョーラ、大粒の雨が降ってきているよ。傘を持っていく?」

「ありがとう。だけど、沢山買い物をしてお金を全く持っていないの」と答えた。

すると彼は「お金はいらないよ。冷たい雨だから傘を持っていけばいいよ」

・・・優しい。

「ありがとう。家は遠くないから大丈夫。本当にありがとうございます」

丁寧にお礼を述べると彼はウィンクをした。

 

嬉しかった。

彼はもう何年も同じ場所で商売をしている。

昨日までは、彼がどうしてここでずっと商売ができているのか不思議だった。

きっと、昨日のように買い物客や近所の人とコミュニケーションを取り、信頼関係を築いているのだろう。

本当に雨が強く、困る状況だったら傘を貰って、今度会った時に代金とチップを支払うのがイタリア流らしい。

彼はいつもあそこにいるんだから。

 

昨日、少しでもお金を持っていたら傘の値段を聞いたり、購入したかもしれない。

だけど、1ユーロも持っていなかったので値段も聞けなかった。

おかげで彼の人柄がわかった。

「一文無し」になると今まで見えなかったものが見えてくる。

僕もそろそろすっきり見えるようになりたい by Otto (8) 日本名ハチ

Grazie!!! Smile!!!