足を挫いた
バスに乗るために全力疾走した
そして、盛大につまずいた
普段、バスを見つけても走らない私だが、前日、バス停で50分バスを待つ羽目になってしまったので、バスを見つけて一目散に走った
イタリアではバス運転手の都合で、時刻表にあるバスが来ないことがある
運転手がトイレに行きたくなったからと言って降ろされることもある
乗客は次のバスを待つしかない
そして、乗客も無賃乗車が多い
立つこともできず、見ていた人に助けを求め、救急車によって救急病院に搬送された
幸い、骨折ではなく捻挫だった
その後、松葉杖生活になり、一ヶ月近く経っても痛みがあり腫れもひかない
屋内では杖なしで歩くことができるが、外出時には杖が必要となった
イタリア生活の良いところ、悪いところに折り合いをつけて生活を心底楽しめるようになってきた矢先の出来事だった
杖をついての外出は非常に厳しく、舗装されていないフィレンツェの街はまるで障害物競争
運転のあらいバスの中では、乗降時の移動はまさに命がけ
座っていても手すりを必死に握る
退社時刻が若者達の帰宅時刻と重なるため、優先座席は彼女達に占領され、席を譲って欲しいと言うと酷い罵声や溜息をつかれる
日本では簡単に見つけることができるTAXIもフィレンツェでは難しい
コンビニのようなお店がなく、買い物も一苦労
今回のケガを通して、つくづく日本での生活が恋しくなった
近い将来、健康年齢を過ぎるとこのような生活が日常となる
神は現実を見せて下さったと感謝している
そろそろ日本への郷愁を挫く時がきているようだ
イタリア的に身も心もあらためて鍛えようと思っている
Grazie!!! Smile!!