ヒキコモリータの生き抜く途

(旧ブログ名 イタリアなのにひきこもり) 

不謹慎

気温の上昇と共に少しずつ外出をするようにしている。

急務がない限り一人では出かけたくないが、夫やマリナ叔母さんと一緒に買い物や教会に行くことが苦痛ではなくなってきている。

 

日曜日なので、今日も教会に行ってきた。

何度も繰り返すが、私は信仰心が深くない。

目的は、大声で讃美歌を歌い笑顔になること。

 

ミサが始まるまでの時間、マリナ叔母さんと家で出来ない世間話をするのも楽しい。

いつもは見かけない不動産屋さんのお洒落、イタリア親父が来て祈っている姿を見て、マリナ叔母さんが「また浮気がばれたのかな?」とか呟くのを聞くのも好き。

 

ミサが始まると、私の一人妄想が始まる。

神父様のお説教に、信者が同意する「アーメン」

この言葉を聞くと、私の頭の中には

「アーメン、ソーメン、冷ソーメン」

と続き、懐かしく幼少時代に兄弟で唱えてきたことを思い出す。

 

聖歌隊に目を移すと「8時だよ!全員集合!」の光景が頭を支配する。

3人の可愛い女の子が歌っている姿がキャンディーズに見える。

神父様が手を振り上げて、聖歌隊に指示をする時、神父様が長さんに見える時もある。

一人下を向き、必死で祈っている振りをする。

 

不謹慎この上ない。

 

今日はイタリア共和国建国記念日、そして、「主の昇天」の祭日。

いつもの教会に他の街から100人の子供達が来て一緒にミサに参列して、大声で歌い、本当にアメリカ映画に出てくる教会でゴスペルを歌うシーンのようだった。

いつもの手ぶり、キラキラ星ジェスチャーもデイケアサービスのレクリエーション時間から、「天使にラブソングを」のようにアップテンポにアレンジされていて、みんなノリノリだった。

 100人の子供達の肌の色は様々。

ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」のようでもあった。

 

帰り道、マリナ叔母さんと歌いながら帰ってきた。

色々、妄想し過ぎて不謹慎だったけど、

とても幸せで笑顔が溢れたミサだった。

あ~楽しかった。

喉が渇き、お腹が空いた教会帰り...

Grazie!!! Smile!!!