ヒキコモリータの生き抜く途

(旧ブログ名 イタリアなのにひきこもり) 

儚い

昔、たぶん30年位前のドラマの冒頭か締めくくりで

「人の夢と書いはかない。と読む」

というシーンがあった。

 

ゴールデンウィーク。

姉夫婦が10日間の休暇を利用して我が家に来てくれる!

ことになっていた。

しかし、先週金曜日、姉の義父が倒れ救急搬送された。

姉から

「イタリアに行けなくなった。折角いろいろ準備してくれたのにごめんね。ヒキコモリータのことが心配で心配で...会いたくて、会いたくて...大丈夫?」

と電話があった。

私は

「何も準備してないよ。こんな事態が、イタリアへの移動中やこっちにいる時じゃなくて本当によかった。私は大丈夫。とにかく眠るし、家から出ない。しばらく大変だけど、お姉ちゃん達も体に気を付けてね。」

といって電話を切った。

本当に移動中やイタリア滞在中でなくて良かった。という気持ちが強くて、涙よりも安堵感から明るい声で話をした。

その後、母から電話があり「お姉ちゃんが行けなくなって、本当に残念だね。」と言われ、涙が溢れた。

仕方がない。

 

この5年間、私にとって大切な人が7人昇天している。

そしてこれからも続くだろう。そういう年頃。

今夜到着予定だった姉に連絡をしてみた。

「結局一度も意識が戻らず、難しいみたい...」と返事が来た。

 

人生、儚さと共存しなくてはならないんだな。

Grazie!!! Smile!!!