ヒキコモリータの生き抜く途

(旧ブログ名 イタリアなのにひきこもり) 

叫んだ!

昨日、イタリアは休日。

近所の子供達が暇そうにウロウロしている。

我が家の斜め上のベランダに13歳くらいの男子4人が集まって、我が家を見ながらお喋りをしていた。

私が洗濯物を片付けていると彼らの会話が聞こえる。

「出た!中国人。どうして彼らはイタリア語を学ぼうとしない?」

「おじさん、おばさんは中国語しか話さないよな。」

「シッ、聞こえるよ」

「ハホ、ハホ、ハホ、どうせ中国語しかわからないよ。」

「本当に中国人って不思議だよなぁ。」

「働いて、働いて、メルセデスに乗って、グッチ着てさぁ。」

「家に10人くらい住んでるしね。あの家も何人住んでるのかわからないね。ハホ、ハホ、ハホ」

「あのスープのにおい、強烈だよな。中国人の家の前を通る時は息を止めるようにしてる。」

「わかる、わかる、ハホ、ハホ、ハホ」

というような中国人のことを良く思わない会話がずっと続いた。

 

町で私を見て、同じような会話が聞こえてくることもある。

レストランでも中国人を見ながら食事をしたくないので席をかえて欲しい。というご婦人にも会ったことがある。

私や家族が「日本人です。」ということもあるが基本的に、無視するようにしている。

しかし、昨日は無視すればするほど声が大きくなり、笑い声が大きくなる。

 

だんだんと、怒りがこみあげてきた。

そして叫んだ。

「すみません、聞いて下さい。私は日本人です。中国人ではありません。わかりましたか?」

というフレーズをゆっくりと大声で、イタリア語、英語、そしてなんちゃってフランス語で叫んだ。

フランス語なんてもう滅茶苦茶。

シーンっとなった。

 

家の中に入るとブルブルと震えていた。

なぜあんなに怒りがこみ上げたのかわからない。

「ハホ、ハホ、ハホ」の意味がわからなすぎたからかもしれない。

「ハホ、ハホ、ハホ」がなければいつも通り無視したかもしれない。

それともその家の洗濯物の干し方が気に食わなかったのかもしれない。

いつも、ピンっと張りなさい!といつも思っているからかもしれない。

私は、中国人男性にスーパーやバールで真正面に立たれ、中国語で話し続けられたり、後をつけられて腕を掴まれたこともある。

彼らに「中国語は全くわかりません。私は日本人です。」とイタリア語、英語で話しても彼らはニヤニヤしながら私の前から離れない。

そんなことが今までに何度もあった。

だから中国人年配男性は好きではない。

それ故、昨日の少年たちが私を中国人と間違えたのが気に食わなかったのだろう。

 

昨日の大声は近所中に響き渡っただろう。

私もイタリア女性のように強くなりつつあるのかもしれない。

Grazie!!! Smile!!!