父からのメール。
「変わりないですか?生活できていますか?」
必ずこの一文で始まる。そして、
「会える日まで父は元気でいます」
で終わる。
涙腺が崩壊する。
外出先で読むと大変なことになる。
家にいる時は、ひと泣きしたあと、さだまさしさんの「案山子」を聞きながら返信をし、これでもかというほど涙を流す。
日本で暮らしていた頃、夫が「案山子」を聞いてよく泣いていた。
♪「街には慣れたか?」
「友達できたか?」
「今度いつ帰る」♪で号泣していた。
それが今では日本の音楽といえば「グローブ」などと言うようになった。
夫は母国イタリアに戻り、生活を再開し日本での生活はもうきっちりと「思い出」になっているようだ。
私はイタリアでの生活を楽しんでいるつもりだが、まだ一日に何度も日本の生活が恋しくなる。
いつか日本での生活が「思い出」になるのだろうか。
いずれにしてもどうにかこうにか「生活」できているだけで有難いことだ。
父と私のデートはいつも蕎麦屋さん。
私は季節のお蕎麦を食べ、父はいつも「にしんそば」
毎回メニューを見て「やっぱり、にしんやな」が常套句。
一口食べて大きく頷き「うん、いける」と言う。
恋しくなって「一度イタリアに来ませんか?」とメールをしてみた。
きっと返事は来ないだろう。
忘れた頃にふっとメールが来るのを楽しみにしている。
日本の秋と違い、イタリアの秋は悪天候続き。
一気に気温も下がり、ダウン、ブーツの出番となりました。
季節の変わり目、体調崩されませんように。
よい週末をお過ごし下さいませね😊
Grazie!!! Smile!!!