ヒキコモリータの生き抜く途

(旧ブログ名 イタリアなのにひきこもり) 

関電

今朝、関西電力の記者会見を見て驚いた。

嘘みたいな話。

イタリアで失笑した。

菓子折の下にお金....なんて古典的なの。

菓子折の入った紙袋を秘書に渡して確認させたって。

いやはや、どこまでも古典的。

その上、助役の恫喝がこわくて返せなかったって!!!

少女のような言い訳をおっしゃる。

「日本昔ばなし」や落語を聞いているかのよう。

この滑稽さに気付かないとすれば、客観性を失い、何か大きな勘違いをされているとしか思えない。

一人の記者が質問した。

「社長はコンプライアンス委員会委員長だったにもかかわらず、このようなことをしていたのですか?」

社長は答えた。

「そうです」

「お恥ずかしい話です」などといった謙虚さは皆無。

公共事業であり、原子力発電所を運営しているトップなのに、あまりにも厚顔無恥だ。

開き直って「これが原子力発電を推進してきた関西電力です。原子力発電を作り、さきの万博で初めて原子力発電の光をともした日から、50年間で時代が変わりました。誘致に苦労があり、その慣習を引きずっておりました。間違っていました。新しい世代に任せます」と言って、辞任してもらった方がまだ納得がいく。

 

私が、日本で働いている時、接待で電力会社社員の方とお酒を飲んだことがある。

2次会のカウンターBARで隣にビールメーカーの方お二人が飲まれていた。

私は、挨拶をし、マナーだと思い、彼らのメーカーのビールを注文した。

すると、一緒にいた電力会社の人は「僕は〇〇〇しか飲まない。〇〇以外はまず過ぎる!」と言って違うメーカーのビールをオーダーした。

私が困った顔をしていると、ビールメーカーの方が「こういう方がいらっしゃるから僕達の会社〇〇しか飲まない。と言ってもらえるように努力するんです。いい励みです。」と言っておられた。

私はとても勉強になった。

その頃はまだ電力自由化になっておらず、私達は「〇〇電力」の電気が嫌だ!嫌いだ!と言って選べない時代だった。

しかし、今は選ぶことができる。

今日のような古典的な会社を信頼して電気を買おうと思うだろうか。

時代の移り変わりを、関西電力の経営陣達は危機感を持っているのだろうか?

古典的と時代錯誤は紙一重。

いやはや、何とも言えない朝だった。

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関電本店前の枝垂れ桜。

古典的だな。

Grazie!!! Smile!!!